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ホームズ謎、NANICAマダミスの作者「祝井ゆん」さんに凸してみた

「祝井ゆん」さんにインタビュー!!!
皆様、こんにちはこんばんはごきげんよう。
風雷堂檸檬でございます。

先日7月31日に「SECRET=SHERLOCK」シリーズ第2弾「SECRET=SHERLOCK #CASE02 -対峙する因縁 2人のモリアーティ-」が発売されました!!!\\ワー//パフパフ
早いもので、もう一か月が経ちましたが、発売記念ということで!
SECRET=SHERLOCK」シリーズの作者であり、数々の謎解きやマダミスを製作してきた「祝井ゆん」さんにインタビューをしてきました!

制作の裏話はもちろん、祝井さんのクリエイターとしてのバックボーンや制作いただいたNANICA下北沢のマダミスについても深堀りしました!
最後まで要チェック!
ゲスト紹介
 祝井ゆんさん
謎解き界隈歴は13年弱。謎解きの制作やディレクション、マダミスの制作まで幅広く活躍中のクリエイター。

案内人
風雷堂
デカ盛り飯が好き。謎解き歴は6年くらいの若輩者。小学生の時に読んだシャーロックホームズに衝撃を受けて以来、将来の夢が探偵になった。
祝井ゆんさんってどんな方???

まずは、祝井ゆんさんがどんな活動をされている方なのか、教えていただけますか?

祝井ゆんといいます!元々はタカラッシュのディレクターをやっていました。
その前はまったく違う業界で働いていたのですが、タカラッシュで「未経験でも創作経験があればOK」という中途採用の募集を見つけたんです。
もともと小説を書いたり、学生時代に映画を撮ったりしていたこともあって、「楽しそうだな」と思ったのと、謎解きも好きだったので応募しました。無事に採用していただいて、そこで初めて謎解きを作り始めた感じです。

中途採用だったんですね!(筆者も中途採用)

そうですね。
そして入社して初めて作ったのが「タカラ飲料」でした。

ナンバリングがたくさんありますが、最初からシリーズ化する予定だったんですか?

いえ、初期段階ではシリーズ化の予定はなかったんですよ。私と同時期に入社した中途社員とで、新作の物販を作ろうということになって、そこで「タカラ飲料」という企画を、私と他の中途入社のメンバーで立ち上げたんです。
最初はみんなで1つの作品を作る予定だったんですが、みんな個性が強くて(笑)。「じゃあ、それぞれ1つずつ作ろう」となったんです。私が「タカラ飲料#1」、もう一人が「タカラ飲料#2」を作ったところからシリーズ化していきました。

謎解きは、それまでプレイヤーとして遊んだことはあっても、作った経験はありませんでした。なので、タカラッシュでは謎解き制作のいろはを一から学ばせてもらって、とにかく吸収の多い毎日でした。
「タカラ飲料」以外の作品も、ブラックレーベル中心で作っていました。ストーリーを書くのが好きだったので、物語性のある作品に携わることが多かったですね。

祝井さんの作品はストーリーがかなり評判高いですよね。そこを活かして活動されている感じでしょうか?

ありがとうございます!今は個人事業主として、様々な企業から仕事を受けて創作活動をおこなっています。
ありがたいことに、その中でタカラッシュさんからも声をかけていただいて。今はマダミスと謎解き、両方の作品を作っています。

ちなみに謎解き歴に関しては、どのくらいになりますか?

プレイヤーとしては12~3年くらいです。謎解きができ始めたころから遊んでいるので、結構長いですね。
作り始めたのはタカラッシュ入社した時なので、6年目になります。長く経ったものですね……!

祝井さんの原点に迫る!

マダミスや映画を作られていたというお話がありましたが、謎解き以外で好きなものや、影響を受けた作品はありますか?

昔から小説が好きで本はよく読んでいました。
特にミステリーが好きで密室ものとか、クローズドサークルものはわくわくしますね。

中学時代に夢中で読んでいたのが、乙一さんの作品で、私にとってのミステリーの原点になっているとおもいます。

他には恋愛ものや人間ドラマ的な作品も好きですね。
影響を受けたものでいうと、内田けんじさんが監督・脚本をされた映画の「運命じゃない人」という作品です。

昔映画を撮っていたときも、「こんな作品を生み出したいな」と思いながら作っていました。

起承転結がはっきりしていて、物語に波がある。いろいろな要素が入っていて、最後にはきれいにオチがつく。
そういう作品が好きなので、自分もそこはいつも意識しながら制作しています。

ホームズシリーズの裏話!

ここからは、制作された「SECRET=SHERLOCK」シリーズについてお聞きしたいと思います!

どのような経緯で制作が始まったのでしょうか?

当時、「星と12の夜伽話」という星座の物販を作っている途中に、「もう一本、新作をお願いしたいんですけど!」という感じで連絡が来たんです。それが、このシャーロックシリーズでした。
ただ、実は私、シャーロック・ホームズをそれまであまりしっかり読んだことがなくて……。

そうなんですね!ミステリー好きとおっしゃっていたのでちょっと意外でした。

映画などでは見たことがあるんですが、本は読んだことがなくて。正直、そこまで詳しいわけではありませんでした。

ミステリーは好きだけど、シャーロック・ホームズは詳しくない。そんな状態だったので、「作るなら和製ホームズにして、人物設定も日本版シャーロック・ホームズのような形にして、世界観を変えませんか?」と提案したんです。
でも「そのままのシャーロックの方がいいです!」と押し切られてしまって(笑)。

そんな経緯もあって、最終的には本物のシャーロック・ホームズを題材にすることになりました。
そこからは、とにかくシャーロック作品を片っ端から見て、かなり研究しました。

そして、ストーリーは「シャーロック・ホームズの世界に、まだ誰も知らない物語があった」という形にしよう、と提案させてもらって。
それが現在の「SECRET=SHERLOCK」です。

「知られざるシャーロック」という形にすることで、原作に縛られず、新しい事件を描けたということですね。

そうですね。すでにある原作の事件をそのまま謎解きにするのは、少し難しいと思ったんです。結末が分かってしまいますし、原作を読んだことがある人なら、犯人も分かっているものなので。
自分が作るなら、犯人当てのような推理要素がある作品にしたい。それなら、原作には描かれていない、まったく新しい事件を題材にしようと思ったんです。

「SECRET=SHERLOCK #CASE02」のこだわり

続いて第二弾についてもお聞きしたいのですが、特に「ここを見てほしい!」というポイントはありますか?

まずは爆弾は見て欲しいですね!全体のストーリーとかも前回よりも割と王道寄りになっています。今回はモリアーティが登場するので、そこから感じられる不気味さも出せればいいなと思いながら書きました。
「モリアーティがこの事件に絡んでいる」と気付くための謎も、私は結構お気に入りです。
人によって好みが分かれそうな問題にはなりましたが、推理っぽさを入れたいと思って作りました。

あそこは最後まで何度も修正を重ねていましたよね。

そうですね。簡単すぎず、難しすぎない、ちょうどいいバランスを作るのが難しかったです。

前回はワトスンが主役でしたが、今回はホームズ目線になっていますよね。

そうなんです。今回はホームズ目線なので、プレイヤーの皆様には「ホームズってこんなことまで分かるんだ!」と思いながらプレイしてもらえたら嬉しいです。

ホームズになれるというのは、ホームズを読んでいる人にとっては憧れの体験ですよね。

はい、また前回とは違った楽しみ方をしてもらえると嬉しいです!

「SECRET=SHERLOCK #CASE02」で苦労したこと

逆に制作するうえで苦労したポイントはありますか?

まず、前作で使ってしまったものは、もう使えないということですね。「最後のギミックをどうしよう?」となって、そこから「よし、爆弾にしよう」と思いついたところから、今回の制作が始まりました。
爆弾のギミック自体は、WEB上なら比較的作りやすいと思うんです。
ただ、前回の最後は手元のギミックで再現したので、「今回も手元のギミックにしよう」となって……。そうなると、爆弾を紙で再現して作らないといけない。そこが一番大変でしたね(笑)

いやぁ、あの爆弾すごいですよね!

あれはもう、いろいろこねくり回して、紙を実際に切ってにらめっこしながら考えた結果、あの形になりました(笑)。

NANICAマダミスについても深堀り!

続いて、マダミスのお話も聞いていきたいと思います。
以前NANICAで開催されていた「宵刻に酔いしれて」についてはいかがでしょうか?

あれも、NANICAさんから「公演をやらない平日の夜にできるマダミスを作ってほしい」という依頼をいただいたのがきっかけでした。

NANICAは、いわゆるマダミス好きが集まる場所というより、どちらかというと謎解き好きの方が来る場所なんですよね。
だから、そういった方にも楽しんでもらえる作品にしたいと思いました。
それと、せっかく空間を貸し切って良いと言っていただいたので、あの場所を最大限に生かせる作品にしよう、と。そんなイメージで作りました。

実際、感想を見ても、NANICAに来たことがある人にとって、あのカフェスペースを貸し切って遊べるというのは貴重な体験だったようですね。

そうなんですよ。それもあって、「宵酔い」は口コミも、私の周囲の反響もすごく良かったです。「めっちゃ面白かった!」と言ってもらえることも多かったですし、「まだやりたかったのに、結局行けなかった」という声も聞きました。ぜひ再演もやってほしいなぁって思ってます。

ちょっとNANICAのマダミス担当に打診してみます(笑)。

続けて新作の「漆黒の秘めごと」についてもお聞きしたいんですけど、こちらはいかがでしょうか?
とはいえ、まだ遊べてないんですけれども……

そうですね、まず「宵酔い」の評判がすごく良かったんです。
私自身、「あの場所でできることは最大限やった」という感覚があったので、「じゃあ2作目は何をする?」となったとき、すごく悩みました。
今回の漆黒でもそこでしかないギミックを用意しています!

前作からのハードルも上がっていますし、「あの場所でしかできない体験として何が提供できるかな」というところから、いろいろ考えていきました。
その結果、今回の「漆刻の秘めごと」ができあがりました。今回もこれまでにない&ここでしか味わえない仕掛けを用意しています!

お~!すごい、楽しみですね!

設定としても、前作では舞台がBARだったのを今作は喫茶店にしています。
コーヒーがテーマになっているので、そこも楽しんでもらえたら嬉しいです。ちなみに前作よりちょっと難易度が上がってます。

えー!面白そう!やりたいです!やります!

ぜひすべての謎を味わい尽くしてほしいです(笑)。

今後の展望について

では、言える範囲で大丈夫なんですけど、今後どんな作品作ってみたい、か、教えていただけますか?

今後のお仕事としては、別の団体で学園ミステリーものの新作マダミスを準備中です。
あとは「ナゾトキマーケット」ですね。タカラッシュさんも出展されるイベントですが、実は私も「祝井ゆん」名義で出展します。

え!?ブースを出すんですか?

ブース出しちゃいます!昨年ナゾトキマーケットに行って、「自分も出展してみたいなぁ~!」と思いまして。
謎解きのイベントに、自分の個人名義で出展したことが実はこれまでなかったんです。基本的には外注で仕事を受けていて、いろいろな作品を作ってはいるんですが、自分の名前を前面に出すことはあまりしてこなかったんです。
そこで、今回は思い切って初めて自分の名前でブースを出してみることにしました。

いや~、ありがとうございます。結構いろんな話が聞けて。最後に今後やってみたいこととかはありますか?

それこそ、自分の名前でちゃんとレーベルを立ち上げるかなど、何かできないかなと検討中です。

これからの展開も楽しみですね。

これからもたくさん新しい作品を生み出していく予定なので、ぜひ注目してもらえると嬉しいです!

最後に

では最後に、読者の皆さんに伝えておきたいことがあればお願いします。

まずは、シャーロック物販の第2弾を、たくさんの方に興味をもってもらって、遊んでもらいたいです。
あわせて、NANICAの「漆刻の秘めごと」も、すごく楽しい公演ができたので、これまで以上に皆さんに知ってもらって体験してもらいたい。それが一番ですね!

結構気になって作品の感想を探したりエゴサもするので……コメントや感想をいっぱい書いてもらえると嬉しいです!めちゃくちゃ喜びます!

感想大事ですもんね。
では、この辺でインタビューを終了させていただければと思います。
本日は長時間ありがとうございました!

ありがとうございました!