舞台は明治のとある新聞社─
若き女性編集長“春子”のもとで「確かな事実だけを記事にする」を信念とし、
春子の幼馴染にして、これまで数々のスクープをものにしてきた
敏腕ジャーナリスト“金之助”、新米記者の“あなた”を中心に様々な記事を世に放っている。
世紀の大怪盗“十二面相”との戦いは記憶に新しいが、最近はめっきりと話題を聞かなくなっていた。
金之助「暇だなあ」
春子「ちょっと、金之助!怠けてないで、一つでも多くスクープを見つけてきなさいよ!」
太郎「春子さん!金之助さん!新しい原稿ができました!すごいことが起きたんです!」
探偵小説作家を目指す少年“太郎”が今日も原稿を持ってきたようだ。
金之助「待っていたよ、太郎くん!これは大スクープの予感だな」
金之助はいつものとおり荒筋だけの原稿を読むなり、太郎の手を引き新聞社を出ていってしまった。
~最奥に潜むもの~