ということで、TAKARA PORTでも爆売れ中
『マトリョーシカ』の制作や、累計5万人が遊んだ『5分で遊べる謎解き』、今年超話題のヒラメキゲームブランド『MICHI/ミチ』の主催
である謎クリエイターかつディレクター、
「ガースー」さんへのインタビュー後半戦!
新作『タカラ飲料お酒』の裏話や、
次回作の最新情報までたっぷり深掘ります!
最後までお見逃しなく!
謎解き界隈歴は4年。謎解きの制作からディレクション、0から企画を立ち上げプロデュースするなど、今年大活躍中のクリエイター。
ずけずけとインタビューをしに行く、宝探しが大好きなうさぎさん。
ここからは、2024夏のライト謎解きフェスにて発売し即完売した新作、『タカラ飲料#39 混祭~konsai~』『タカラ飲料#96 スピリクス -SPIRYQUS-』についても深堀りしていきます!!
お酒の2作は、『マトリョーシカ』を2023年12月くらいに出して、その2か月後くらいに動き出しました。
謎フェスでタカラ飲料シリーズを見て、完結したことを知ったんです。そこで、完結したなら、エクストラとして何かぶっ飛んだことができそう、そしてさらに話題化できそう、と思ったのが最初です。
自分はタカラ飲料みたいなエモいストーリーは書けないけど、だからこそ飲料のフレームを使って、今までにない面白おかしいストーリーというか、王道じゃない体験をさせよう、それならテーマはお酒だな、と企画を組んでいきました。 登場人物(自分自身)が酔っ払うことで、なんかいろいろ自由にできそうだなと思って笑
それが思いついてからは、大枠の構成からこういう謎がここに必要で...みたいな企画書を書いて、面白い謎を作れるクリエイターに参加してもらって一緒に作っていきました。
『マトリョーシカ』同様、結構サクサク進んでいった感じですね。
そうですね。謎フェスで見た時点でやりたいことは思いついて、その帰りにタカラッシュさんに話をして、企画書を作って、1週間以内には打ち合わせしていました。
そのときにはもう2作やるって決まってましたね。
なんというスピード感...!
こだわりのポイントなどありますか?
実は、「持ち帰り謎内持ち帰り謎」をやろう、と考えて作りました。
というと...?
いわゆるメタ構造ってやつです。たまに謎解き公演だと公演内公演とかってあるのですが。イベントに参加したら、そのイベントの中にまたイベントがあって、みたいな。
これを持ち帰り謎でやろう、というのが今作の構成の肝かなと思います。
なるほど...実は、デバッグに参加させていただいたので、持ち帰り謎内持ち帰り謎、めちゃくちゃ感じました...!
ありがとうございます。
テーマ的にも、酔っ払って記憶がなくなってるから過去に何が起きていたかわかんないという構造が作れたりとか、ただの持ち帰りだと思ったら実は○○だったみたいなとんでも展開を作れたりとかするので、好き勝手やらせていただきました笑
お酒2作の制作で意識したこと、ほかにもありますか?
そうですね...。持ち帰り謎ってやっぱり公演型と比べて、体験価値が出しづらいんですよ。公演だとキャストや演出で空気感を作れるところを、持ち帰りではただ謎を解くだけになって没頭しづらい。これが持ち帰りにおける最大の課題だと思っていて。
だからこそ「こうなるの、マジ?」みたいなポイントを作るように意識しました。
お酒で言うと、やっぱりストーリーですね。
封筒1つ開けたときに、さっきまで全く想定してなかった展開になるとか、解き進めてから最初のストーリーに戻って読んだときにこうなるの?!とか、そういうところを意識して作ってました。
あとスピリクスの方は、ストーリーをLINE ぽいメッセージのやり取りを読んで進める、というシステムにしています。登場人物が自分の他にもう1人いるので、実際にやり取りしている風に作った方が、"自分がやっている感"が高まるだろうなと。
なるほど...!細部までこだわりが見えますね...。
ここからは、構想中の次回作について伺います!
今考えているものは、持ち帰り謎における没頭っていうのをちゃんと作りたいなと思っています。
マトリョーシカもお酒も、個人的には純粋にそこに向き合い切れてないんです。 もちろん謎は自信作で面白いと思っていますが、「没頭」という観点では、もっと抜本的に解決できないかなぁともやもやしていました。
今回出すのは、その一つの解だと思っています。
ふむふむ。かなり期待値上がりますね...!
この作品は、僕が構成を書くんじゃなくて完全に企画・プロデュースに回っています。シリーズものを想定していて、0→1の原案、全体のブランディング、ゲームシステムをどうするかなどを、自分が考えています。
この部分で、今までの持ち帰りではなかった新しい要素を足しています。
そして謎に関しては、豪華なメンバーたちがめちゃくちゃ面白い謎を作ってくれています...!笑
乞うご期待って感じです。
凄く楽しそうです...!笑
めちゃくちゃ楽しいです笑
『MICHI/ミチ』とは
最後になりましたが、ブランド『MICHI/ミチ』についても伺いたいです!
『MICHI/ミチ』は2024年4月に立ち上げたヒラメキゲームブランドです。
僕は、このMICHIで作るゲームも、持ち帰り謎の課題”没頭しづらい”に対する1つの解だと思っています。
特徴的なのは、ブランド名でも掲げているように、「未知の体験」です。
WEBの技術などを駆使して、今までにないような、こんなことできるの!?という驚きや衝撃を組み込んだ体験を、どのゲームでも必ず用意するようにしています。
おお!ぜひ詳しく..!
詳しいことは、プレイしてみて!というのが一番早いです笑
一つ言えるとすれば、僕らは自分たちの作品を謎解きと呼ばずに、「体験型ヒラメキゲーム」って言うようにしています。
これは、謎解きにこだわらない「体験」重視なんだよっていうことを強調したくて。
もちろん手段としての謎解きも含まれるんですけど、そこに囚われずに、鳥肌が立つような体験の部分を意識して作品作りをしています。 この体験の部分を、MICHIの技術力を使ってWEBなどで実現したものが、ゲームになっているというイメージです。
WEBのイメージが広がりますね...!
そうですね。ほかのWEB謎では体験できない、スマホ1台でこんなことできるんだ!みたいゲームを作っているし、これからも作っていきたいです。
(うさださん、ここで
『MICHI/ミチ』の「D」を体験してみる。)
うおお。こんなことできるんですね...!!
スマホすごい...
これめっちゃ操作しやすいですよね。
WEB謎の出題って結構難しい印象ですが...でもこれだと、スマホでアプリをプレイしてる気分になれるというか。
新しいジャンル謎解きの体験なのに、その操作感に体が馴染みそうって思っちゃいました。
まさにそう、ありがたい感想です笑
僕らがやりたいのは体験なので、新しくシステムをゼロから作ったりしてて。
なるべくストレスなく操作できて、かつ、面白いっていうのを成立させるギリギリのバランスっていうのをめちゃくちゃ調整してやっています。
ゲームが完成してからのデバッグは最低15回はやります。
CIRCLEというMICHIの2作目の作品が10月末にリリースしました。
システムやデザインはもちろん、動画にまでこだわっていて、ゲームとしてもしっかり「未知の体験」を楽しめる作品です。
きっと最後はすげええええってなると思います。僕らも、作った自分たちで感動したくらいです。
気になる方はぜひプレイしてみてください。
あと、まだ正式な告知はできないのですが、MICHIとしての次回作を鋭意制作中です。
この作品、実はかなり大きい企てだったりするので、ぜひ楽しみにお待ちください。
今後について、具体的なビジョンなどありますか?
そうですね...謎解き業界にいろんなフレームを作っていきたいなと考えています。
5分謎もMICHIもそうですけど、既存のフォーマットの中で謎解きをつくっていくよりは、まだないフレームを新しく生み出していきたいなと思っています。
あとは、面白い謎を皆さんに届けるところにも力を入れていきたい。
謎解きは、ネタバレができない性質上、かなり拡散されづらいコンテンツです。
僕は話題を作ったり、作品を広めたりする部分には自信があるので、そういったお手伝いもしていきたいです。
もしお悩みがあればどなたでも気軽に相談してください!笑
なるほど...!貴重なお話とお時間、ありがとうございました...!
TAKARA PORTにて販売しております!
WEBの可能性を感じるとても面白い作品です...!